ブログ開設にあたって


【ブログ開設にあたって】 活動の趣旨

 沖縄(本)島の名護市以北、山や森の多い自然豊かな一帯をヤンバル(山原)といいます。このヤンバルの東海岸に自然景観に恵まれた辺野古(へのこ)の海が広がっています。美しい辺野古の海は、沖縄県の環境保全指針で「自然環境の厳正な保護を図る区域」であるランク1とされていますが、それは沖縄島ではごくわずかになった自然海岸がみごとに残っているからです。

 ところがこの美(ちゅら、うつくしい)海、稀少な天然記念物・ジュゴンが餌(えさ)場とする豊かな海が今、埋め立ての危機に直面しています。日米両政府が辺野古沖海域とそれに隣接する大浦湾に巨大な米軍基地を建設しようとしているからです。新基地は軍港施設を合わせ持つ、オスプレイや戦闘機用の飛行場です。
 
 2013年末、仲井真(なかいま)沖縄県知事は県民の大多数の反対の声を押し切って、防衛省が申請した辺野古埋め立てを承認しました。しかし14年1月19日におこなわれた名護市長選で名護市民は「辺野古の海にも陸にも基地を造らせない」ことを公約として掲げた稲嶺進(いなみね・すすむ)前市長を再度当選させ、「辺野古新基地建設 NO!」の意思を鮮明に示しました。

 主権在民原理に立つ民主主義の国であれば、政府はこの名護市民の意思を尊重し基地建設計画を取りやめるはずです。ところが、安倍政権は市長選のわずか2日後、埋め立てを進める手続きを開始したのです。埋め立てをおこなうには諸工事が自然環境に及ぼす影響を調査しなければなりませんが、防衛省はその調査を請け負う民間企業を募集する入札の公告を強行しました。この政府の姿勢は名護市民をはじめとする沖縄県民の「新基地建設 NO!」の意思を正面から踏みにじるものであり、県民から激しい怒りが湧き起こっています。

 ところで防衛省が求める「調査」の結果が同省にとって都合のいいものになることは言うまでもありません。そこで私たちは調査を請け負う民間企業に防衛省に協力しないよう働きかけようと思います。このブログは防衛省の動きを監視し、調査を請け負う企業の特定に努めます。そして調査を請け負う企業が判明したら、それらの企業が防衛省による美しい辺野古の海の埋め立てに協力しないよう要請する活動を全国のみなさんに呼びかけようと思います。

 辺野古新基地建設を阻止する方法はいろいろ考えられると思いますが、私たちのこの活動はそれらの動きの一環として大事な役割を果たすと思います。
 このブログは事実を正確に伝えます。みなさんが情報を活用してくださることを心から期待します。        本ブログ編集部 2014年2月20日     

2014年11月15日土曜日

News:知事選あす投開票

〔参考記事〕

県内最大の政治決戦となる第12回県知事選は15日、選挙戦の最終日を迎える。無所属新人で元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、無所属新人で元参院議員の喜納昌吉氏(66)、無所属新人で前那覇市長の翁長雄志氏(64)、無所属現職で3選を目指す仲井真弘多氏(75)=自民、次世代推薦=の4候補は14日、早朝から街頭に繰り出して有権者に支持を訴えた。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234549-storytopic-122.html

2014年11月11日火曜日

入札情報:シュワブ(H26)傾斜堤護岸新設工事

工事名シュワブ(H26)傾斜堤護岸新設工事 / 競争参加資格公示
工事場所名護市キャンプ・シュワブ沿岸域
掲載日H26.10.24
受付期限H26.11.17
開札予定日H27.2.17
種別経営事項評価数値
・単体又はJVの代表者:土木一式工事1000点以上
・JV代表者以外の構成員:土木一式工事990点以上
工事概要本工事は、普天間飛行場代替施設建設事業における以下の施設の整備に係る土木工事一式を行うものである。
1 傾斜堤築造 約320m
2 消波ブロック設置 一式

入札情報:シュワブ(H26)ケーソン新設工事(2工区)

工事名シュワブ(H26)ケーソン新設工事(2工区) / 競争参加資格公示
工事場所名護市キャンプ・シュワブ沿岸域
掲載日H26.10.24
受付期限H26.11.17
開札予定日H27.2.6
種別経営事項評価数値
・単体又はJVの代表者:しゅんせつ工事1100点以上
・JV代表者以外の構成員:しゅんせつ工事870点以上又は土木一式工事1000点以上
工事概要本工事は、普天間飛行場代替施設移設事業における以下の施設の整備に係る土木工事一式を行うものである。
1 RCケーソン 本体工(製作・運搬・仮置・据付まで) 2函
  RCケーソン 本体工(製作・運搬・仮置まで)     2函
2 基礎工、根固工、被覆工、裏込工 一式

入札情報:①シュワブ(H26)中仕切岸壁新設工事(一括審査方式)②シュワブ(H26)二重締切護岸新設工事(一括審査方式)

工事名①シュワブ(H26)中仕切岸壁新設工事(一括審査方式)
②シュワブ(H26)二重締切護岸新設工事(一括審査方式)
  /  競争参加資格公示
工事場所①②名護市キャンプ・シュワブ沿岸域
掲載日①②H26.10.24
受付期限①②H26.11.17
開札予定日①②H27.1.23
種別経営事項評価数値
・単体又はJVの代表者:土木一式工事1200点以上
・JV代表者以外の構成員:土木一式工事1000点以上
工事概要①本工事は、普天間飛行場代替施設建設事業における以下の施設の整備に係る土木工事一式を行うものである。
 1 二重鋼管矢板打設(φ1,500、φ1,400) 約770m
 2 浚渫 一式
 3 汚濁防止膜工事 一式
 4 海上ヤード工事 一式

②本工事は、普天間飛行場代替施設建設事業における以下の施設の整備に係る土木工事一式を行うものである。
 ・二重鋼管矢板打設(φ1,400) 約550m

入札情報:シュワブ(H26)ケーソン新設工事(1工区)

工事名シュワブ(H26)ケーソン新設工事(1工区) / 競争参加資格公示
工事場所名護市キャンプ・シュワブ沿岸域
掲載日H26.10.24
受付期限H26.11.13
開札予定日H27.1.9
種別経営事項評価数値
・単体又はJVの代表者:しゅんせつ工事1100点以上
・JV代表者以外の構成員:しゅんせつ工事1100点以上又は土木一式工事1200点以上
工事概要本工事は、普天間飛行場代替施設建設事業における以下の施設の整備に係る土木工事一式を行うものである。
1 ハイブリッドケーソン 本体工(製作・運搬・仮置・据付まで) 2函
  ハイブリッドケーソン 本体工(製作・運搬・仮置まで)     4函
2 基礎工、被覆工、根固工、裏込工 一式

ブログ編集者の最近稿


・転載自由・拡散希望
 
 
反乱・考
                               井上澄夫
 
 本年1月19日投開票の名護市長選で稲嶺進前町長が再選された事態を、以前筆者は〈名護の反乱〉と表現した。一票の権利を行使した名護市民はなにか物理的な実力行使を行なったのではない。しかし彼女ら・彼らはまちがいなく日本政府に対し反乱を起こしたのである。それは圧倒的な組織力と金力との闘いだったが、名護市民は一人ひとりの人間としての尊厳を賭け、静かに自己決定権、自決権を行使した。
 
 反乱(叛乱)というと、武器をもって蜂起し権力に立ち向かうというイメージが強いが、反乱とは「体制側の意向・命令に逆らって、独自の行動をとること」である(新明解国語辞典、三省堂)。あの名護市長選で政権与党・自民党は「体制側の意向」を貫こうとし、それはカネの力で可能であると考えた。だから石破茂自民党幹事長(当時)は「500億円の名護振興基金」というニンジンを名護市民の鼻先にぶらさげた。しかし名護市民はそんなものには目もくれず「体制側の意向」に逆らって名護市への新基地建設押しつけを拒否した。だからあれは〈名護の叛乱〉であり、その反乱は稲嶺市長を先頭に今も続いている。
 
 昨年の11月6日、宮古島で歴史を画する非暴力の抵抗が起きた。防衛省・自衛隊が陸海空統合演習のために、地対艦ミサイルを平良港下崎埠頭に陸揚げし、島の航空自衛隊基地に運び込もうとした。それを4人の市民が非暴力の座り込みによって2時間半阻止したのである。座り込んだのは清水早子さん、佛原行夫さんを含む4人の住民である。
 彼らは労働組合の人びととともに「ミサイル搬入反対」を叫んだあと、ミサイルを積んだトラックの前に並んで座った。労組員はともに座ろうと呼びかけられたが誰ひとり座らなかった。
 前代未聞の事態に宮古島市警は対処の仕方がわからず、ついに宮古島では初めて制服警官が出動し、4人の両手両足をつかんで排除したのだが、それまでに4人は実に2時間半もトラックを止めたのである。筆者自身、座り込み(シットイン)の体験は何度もあるが、4人だけでそれほどの時間座り込みを続けることがどれほど大変な精神力を要するかはよくわかる。筆者はこの抵抗を〈宮古の反乱〉と呼んでいるが、この抵抗は沖縄と日本の反戦運動史に深く刻まれるべき快挙であると思う。
 
 もう一つ、余り知られていない見事な抵抗を記したい。名護市西海岸の名護湾に面する世冨慶(よふけ)に東江(あがりえ)という海岸がある。それは小さな入り江だが、そこはサンゴ礁が発達しクマノミなど諸種の魚類が集まる豊かな生態系の小宇宙だった。ところが自然海岸をコンクリートの人工海浜に変えるという愚昧極まる「開発」計画を進めてきた沖縄県が、その貴重な自然海岸を埋め立てようとした。
 それを阻止するために地元住民が2010年の暮れから座り込みや要請行動を繰り返し、2011年の2月に「名護の自然を守り、次世代に伝えたい市民の会」を結成した。同会に結集したのは地元の5人とヤマト出身の定住者5人である。彼女ら・彼らは来る日も来る日もブルドーザーなど重機の前に座って抵抗した。頭の上を重機のクレーンが動き回るのだから危険なことこの上ないが、彼女ら・彼らは抵抗の場から動こうとしなかった。
 これは辺野古の新基地建設阻止運動に連なる重要で見事な直接行動だが、メディアではほとんど紹介されなかった。だが〈東江の反乱〉に参加した鈴木雅子さんや浦島悦子さんたちが今もジュゴンの生息環境調査を続けていることをここに記しておきたい。
 
 反乱は投票行為によっても、非暴力直接行動によってもできる。辺野古の海ではカヌー隊(筆者は「平和船団」と呼んでいる)が海底ボーリング調査を阻止しようと果敢に抗議行動を続けている。キャンプ・シュワブのゲート前は絶えることなく県内外から人びとが集まって声をあげデモをしているが、そのそばで高齢者が静かに座り込みを行なっている。
 
 〈基地はいらんよ、絶対に許さんよ〉
 
 ※ 〈宮古の反乱〉をになった佛原行夫さんは今春亡くなりました。深い哀悼の意を表します。
                   いのうえすみお 北限のジュゴンを見守る会

News:「世界は新冷戦の瀬戸際」 ゴルバチョフのアピール

11・9付時事記事「「世界は新冷戦の瀬戸際」=ゴルバチョフ氏」は看過できないアピールです。
 
 〈【ベルリン時事】冷戦終結の立役者、ゴルバチョフ旧ソ連大統領は8日、「ベルリンの壁」崩壊25年に合わせて訪問中のベルリンで催しに出席し、「世界は新冷戦の瀬戸際にある。既に新冷戦が始まっているという見方さえ出ている」と危機感を表明した。ドイツのDPA通信が報じた。
 
 先にローマ法王が「第3次世界大戦」という言葉に触れました。ウクライナ問題、中東での再度の戦火の拡大、東アジアの緊張などを俯瞰するとき、彼らの言葉は強い切実感をもって心に響きます。
 
 
〔参考記事〕
 
 
◆「世界は新冷戦の瀬戸際」=ゴルバチョフ氏 11・9 時事
 
 

社説:11・10付2県紙・社説

11・10付2県紙社説は内外情勢の焦点に対応しています。ご一読を。
 
 ◆◆社説[安倍首相訪中]対話の再開に期待する 11・10 沖縄タイムス
 ◆◆<社説>川内原発再稼働へ 見切り発車は禍根を残す 11・10 琉球新報
 
 ※ 東京新聞の時事川柳欄に載った編集者の作品
 
    再稼動 のど元過ぎぬに 熱さを忘れ
 
 
〔参考記事〕
 
 
◆◆社説[安倍首相訪中]対話の再開に期待する 11・10 沖縄タイムス
 
 
 
◆◆<社説>川内原発再稼働へ 見切り発車は禍根を残す 11・10 琉球新報
 
 

News:那覇市長選

那覇市長選告示 城間、与世田氏が激突 行革、基地争点 11・10 琉球新報
 
写真 (左から)「沖縄の未来に新基地はいらない」と訴える城間幹子候補=9日午前9時23分ごろ、那覇市壺川の事務所前、「国際観光都市那覇をつくる」と訴える与世田兼稔候補=9日午前9時7分、那覇市牧志の選挙事務所前
 
 
 
那覇市長選が告示 11・9 NHK沖縄
 
 
 
城間・与世田氏の争い 那覇市長選告示 11・10 沖縄タイムス
 
 
 
那覇市長選告示 城間・与世田氏第一声 11・10 沖縄タイムス
 
 
 
那覇市長選:政策チェック! 候補者アンケート(中) 11・10 沖縄タイムス
 
 
 
那覇市長選に2人立候補 16日投開票、知事選と同日 11・9 産経
 
 
 
那覇市長選が告示、2氏立候補 16日に知事と同日選 11・9 朝日
 
 

News:知事選

知事選については諸報道を参照してください。那覇市長選についてですが、沖縄タイムスの候補者アンケートに与世田兼稔元副知事がこうのべています。
 
 〈普天間飛行場の飛行ルートの真下にある那覇市は、一日も早い危険性除去を求める必要がある。しかるに辺野古移設反対の意思表明は那覇市民を危険にさらし続けることになる。よって那覇市長としては宜野湾市長と同様、普天間飛行場の危険性除去を訴え続けることしかない。名護市民の反対には共感しているが、那覇市長選の争点ではないと考える。〉
 
 これはもう話にならない弁明です。与世田は那覇市民を危険にさらすことは憂慮しても新基地建設で大きな危険にさらされることになる名護市民は眼中にないようです。「名護市民の反対には共感しているが、那覇市長選の争点ではないと考える」とはなんと卑劣な逃げ口上でしょうか。
 
 
〔参考記事〕
 
 
県知事選情勢調査 翁長氏先行、仲井真氏激しく追う 11・10 RBC
 ・動画あり ・記事の一部を引用
 
 琉球放送が県知事選挙の情勢調査を行ったところ、前那覇市長の翁長雄志さんが先行し、現職の仲井真弘多さんが激しく追う展開となっています。
 琉球放送は、9日、10日の2日間、県知事選挙の情勢調査を電話による聞き取り方式で行い、県内全域の900人から回答を得ました。
  今回の知事選に「投票に行った」と答えた人は9%、「必ず行く」と答えた人はおよそ75%、「できれば行く」と答えた人を合わせると97%で関心の高さを示しています。
 
 
 
知事選情勢調査 翁長氏優位 仲井眞氏追う 11・9 QAB ・動画あり
 ・記事から
 
今月16日の県知事選挙についてQABと朝日新聞、沖縄タイムスが情勢調査を行った結果、翁長さんが優位に立ち、仲井眞さんが追う展開で、下地さんと喜納さんは厳しい情勢となっています。
 
 
 
世論調査「基地問題」一番重視45% 11・10 QAB ・動画あり
 ・記事から
 
11月16日投票の県知事選挙について、QABと朝日新聞、沖縄タイムスが世論調査を行った結果、何を一番重視して投票するかとの問いに、「基地問題」と答えた人が前回の調査より多くなっています。
 
世論調査は11月7日と8日の2日間、ごらんの方法で実施しました。その結果、知事選で何を一番重視して投票する人を選ぶかについては、「基地問題」と答えた人が、45%と最も多く、前回の36%より9ポイント増えました。
 
 
 
県知事選・期日前投票 前回を上回るペース 11・10 RBC
 ・記事から
 
 県知事選挙は、これまでに5万4000人あまりが期日前投票を済ませていて、前回の同じ時期を上回っています。
 
 
 
知事選期日前投票中間状況 11・10 QAB ・動画
 ・記事から
 
16日に投票日を迎える県知事選挙で9日までに期日前投票をした人は、前回の知事選挙の同じ時期に比べ増えていることがわかりました。
 
 
 
県知事選ラストサンデー 4候補、県内各地を奔走 11・10 琉球新報
 
 
 
知事選、最後の日曜選挙戦 11・9 NHK沖縄 ・動画あり
 
 
 
沖縄知事選公約くらべ読み:「消費税10%」 11・10 沖縄タイムス
 
 

News:嘉手納にF35駐機場計画 岩国と一体運用

11・10付沖縄タイムス記事「嘉手納にF35駐機場計画 岩国と一体運用」は今後の米軍による空軍力運用構想を明らかにしています。
 
 〈【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊が2017年から岩国基地(山口県)に配備予定のステルス最新鋭戦闘機F35の駐機場を嘉手納基地内に整備する計画を立てていることが9日までに分かった。日米両政府は沖縄での同機の運用について明らかにしていないが、岩国への配備とともに県内での一体運用を想定した計画が進められていることが示された形だ。
 米海兵隊が公表した「2015年海兵航空計画」によると、16米会計年度(15年10月~16年9月)に嘉手納基地内でF35配備用の駐機場整備が実施される予定となっている。 
 
 知事選で仲井真候補を勝たせるために政府は盛んに「負担軽減」の努力を宣伝していますが、上の記事は米軍が岩国─辺野古新基地─嘉手納を一体運用する構想を明らかにしています。KC130空中給油機部隊は岩国に移駐しましたが、訓練はこれまで通り沖縄でやっています。それと同様、F35戦闘機は岩国に配備されはしても、嘉手納に専用駐機場を設け、かつ辺野古新基地も使用して中部訓練場上空で訓練します。「フタンケイゲン」はまったくの絵空事です。
 
 
〔参考記事〕
 
 
嘉手納にF35駐機場計画 岩国と一体運用 11・10 沖縄タイムス
 
 
 

News:へのこ現地の状況

まもなく、16日、知事選投開票です。同日は那覇市長選と県議補選もあるので、2県紙の報道は選挙に集中していますが、10日付琉球新報は辺野古現地の動きを伝えました。
 
 ◆シュワブ前に100人 玉城長正さんの写真展も 11・10 琉球新報
 
 【辺野古問題取材班】名護市辺野古のキャンプシュワブゲート前では10日午前、普天間飛行場の移設に伴う辺野古への新基地建設に反対する約100人の住民が座り込んだ。大浦湾内は同日9時現在、警戒船数隻が停泊しており、沖縄防衛局の調査船2隻が市瀬嵩と二見沿岸に停泊し、調査活動をする様子が確認された。
 ゲート前ではカメラマンの玉城長正さん(75)が、本島北部やんばる地域に広がる自然を写した写真を展示した。
 
 
〔参考記事〕
 
 
シュワブ前に100人 玉城長正さんの写真展も 11・10 琉球新報
 
写真 やんばる地域の豊かな自然を写した写真の前で説明する玉城長正さん(中央)=10日午前、名護市辺野古
 
 
 

News:奄美・徳之島で辺野古埋め立て土砂搬出のための巨大な仮設桟橋を計画

●●11・9付奄美諸島の地元紙「南海日日新聞」の記事「地元漁協 同意せず/東京の業者が桟橋建設計画」は重要な問題を提起しています。
 
 〈【徳之島総局】政府が進める沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場代替基地建設に伴う埋め立て土砂の採取計画に絡み、東京の業者が徳之島で年間最大350万立法㍍の土砂を採取し、徳之島町の南原海岸に土砂を積み出すための仮設桟橋の建設を計画していたことが8日までに分かった。桟橋は6千㌧級の大型船舶の接岸を想定し、事業費は10億円を見込む。同海岸に漁業権を持つとくのしま漁業協同組合(元田隆丸組合長)は7日、理事会を開き、桟橋の建設に同意しないことを決めた。
 
 ▼沖縄防衛局は辺野古沿岸域・大浦湾埋め立て用の土砂(海砂・岩ズリ・山土)の調達に着手しています。それは昨春、県に要求されて沖縄防衛局がしぶしぶ提出した資料「添付図書─10・埋立に用いる土砂等の採取場所及び採取量を記載した図書」などで明らかになっています。 
 
 ▼徳之島での岩ズリ(砕石の際出る副産物の岩の砕片)採取については、同島の仲間たちがすでに昨年、採取場所を突き止めていました。
 金見(かなみ)と南原(はえばる)は島の北端にあります。防衛局資料は「最寄り港」として天城町の平土野(へとの)港を図示していますが、記事は「東京の業者が徳之島で年間最大350万立法㍍の土砂を採取し、徳之島町の南原海岸に土砂を積み出すための仮設桟橋の建設を計画していたことが8日までに分かった。桟橋は6千㌧級の大型船舶の接岸を想定し、事業費は10億円を見込む」ことを明らかにしました。仮設桟橋は巨大なものになると思われるので、とくのしま漁協は漁場破壊に反対して桟橋建設に同意しないことにしたのでしょう。
 
 ▼今回報道された事態は、沖縄防衛局が県に提出した計画に従って「本土」ですでに岩ズリ採取を進めていることを推測させます。奄美大島の3カ所と徳之島および「本土」各地で採取した岩ズリを船で辺野古に運ぶこの計画を阻止することは「本土」の私たちの課題であると思います。
 編集部は引き続き調査をおこない、この新たな問題領域についての関心を喚起します。
 
〔参考記事〕
 
地元漁協 同意せず/東京の業者が桟橋建設計画 11・9 南海日日
 
写真 土砂を積み出すための仮設桟橋の建設が計画された南原海岸=8日、徳之島町
 
 
 

News:「人類館」

〔参考記事〕 
 
今に通じる差別問う 演劇集団「創造」 「人類館」を再演 11・9 琉球新報
 ・記事から 
写真 笑いと風刺で、沖縄が受ける差別や偏見を展開した演劇「人類館」=8日、沖縄市市民小劇場あしびなー
 
 【沖縄】演劇集団「創造」による演劇「人類館」が8日、沖縄市民小劇場あしびなーで上演された。沖縄市市制施行40周年記念事業。「人類館」創作者で昨年死去した市出身の劇作家・知念正真さんを追悼し、約6年ぶりに再演した。舞台は、沖縄出身者2人も展示された1903年の「人類館」事件を基に繰り広げられ「差別はどのように生まれるのか」を問うた。会場を埋めた人は風刺に富んだ掛け合いや言葉のなまりを笑いながら、沖縄が受ける差別や偏見を考えた。
 
 

News:災害訓練「みちのくアラート」終了

〔参考記事〕
 
 
災害訓練「みちのくアラート」終了 11・9 河北新報
 
写真 報道関係者に公開されたオスプレイ=9日午前8時45分、仙台市若林区の霞目駐屯地
 
 
 

News:米兵90人感染症に 北部訓練場一部使用中止

〔参考記事〕
 
 
米兵90人感染症に 北部訓練場一部使用中止 11・9 沖縄タイムス
 
 【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊がジャングル戦闘訓練を行う北部訓練場の一部使用を中止していることが分かった。
 
 訓練に参加し、レプトスピラ症に感染した疑いのある米兵数が過去2カ月間で約90人に達し、手術を受けるなど深刻な症状に至っている現状を踏まえた措置。米軍事紙マリンコー・タイムズが3日付で報じた。
 
 
 

News:また米軍機事故 F16と攻撃ヘリ「アパッチ」墜落

〔参考記事〕
 
 
◆F16とヘリ墜落 乗員ら3人死亡米で訓練中 11・9 沖縄タイムス
 ・記事
 
 【平安名純代・米国特約記者】米本土で訓練中の米空軍の戦闘機と攻撃ヘリが相次いで墜落し、操縦士や乗員らが死亡していたことが7日までに分かった。墜落原因は分かっていない。
 
 米空軍は7日、南部フロリダ州パナマ市近くのメキシコ湾上空で6日午前9時15分ごろ、通常訓練中だった戦闘機F16が管制塔との交信を断ち、海上から操縦士の遺体を収容したと発表した。
 
 一方で、米西部アイダホ州では同日午後7時ごろ、州兵の空軍所属の攻撃ヘリ「アパッチ」が訓練中に民間地に墜落し、乗員2人が死亡した。墜落現場は農業地帯だったため、民間の被害はなかった。
 
 
 

News:那覇市長選

9日告示の那覇市長選について同日付2県紙が社説を掲載しました。
 
 ◆◆<社説>那覇市長選告示 市政の主役として1票を 琉球新報
 ◆◆社説[那覇市長選告示]生活と基地 大いに語れ 11・9 沖縄タイムス
 
 
〔参考記事〕
 
 
城間、与世田氏が立候補 那覇市長選が告示 16日投開票 11・9 琉球新報
 
 
 
◆◆社説[那覇市長選告示]生活と基地 大いに語れ 11・9 沖縄タイムス
 
 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐる問題で両者の姿勢は異なる。城間氏が「最大の争点」と移設反対を表明しているのに対し、与世田氏は「争点ではない」との立場をとる。
 
 そもそも今回の市長選は新基地建設に反対し、知事選へ立候補した翁長前市長の後継を決める選挙である。
 
 基地は日本の安全保障に関わる問題であり、沖縄だけが悩む問題ではない。同じように新基地建設もひとり名護だけが抱え込む問題ではない。
 
 基地も暮らしも、有権者の判断を仰ぐために大いに語り、競ってほしい。
 
 
 
◆◆<社説>那覇市長選告示 市政の主役として1票を 11・9 琉球新報
 ・一部を引用
 
 那覇市長選が9日告示され、16日の投開票に向けて熱を帯びる。この1週間は大切な時期だ。
 県都のリーダーを決めるため、候補者の訴えに耳を傾け、公約に目を通し、しっかりと考え抜き1票を投じたい。
  那覇市は県都であり、那覇市長は県知事と共に沖縄を代表する政治的立場を有する。沖縄全体に関する問題についても論戦を交わしてほしい。
  言うまでもなく市政の主役は、わたしたち市民一人一人だ。それをあらためて自覚し、投票権を行使したい。
 
 
 
那覇市長選告示 城間、与世田氏が届け出 11・9 沖縄タイムス
 
 
 
那覇市長選が告示 11・9 NHK沖縄
 
 
 
那覇市長選挙 告示 11・9 QAB ・動画あり
 
 
 
那覇市長選告示、2人立候補 16日知事選と同日投開票 11・9 共同
 
 
 
那覇市長選挙告示 11・9 RBC
 
 
 
那覇市長選:政策チェック! 候補者アンケート 11・9 沖縄タイムス
 
 
 
◆11月9日告示の那覇市長選を前に公開討論会 11・8 QAB ・動画あり
 
 

News:日中首脳会談の前提の4合意への右翼の反応

〔参考記事〕
 
2012年の尖閣諸島国有化前から… 
 11・9 右翼紙=八重山日報・コラム:金波銀波
 
 
 

News:県知事選インタビュー

移設問題焦点 県知事選インタビュー 11・9 八重山毎日
 ・記事を抄出
 
移設停滞なら同盟に傷  森本敏元防衛相
 
 ─辺野古移設が必要な理由は。
 
 国と国の約束をきちっと実行することができるというのが同盟だ。同盟関係を信頼感のあるものにするには、約束したなら実行するという一言に尽きる。
 沖縄の基地に海兵隊の部隊を駐留させることは、日本の安全保障上、極めて大きな抑止力になる。この抑止力をどのように確実に維持するか。一方で沖縄の人が負っている負担をできるだけ軽減するために何ができるか。この二つを現実の中でどう調和させるかが政治だ。世論調査の通りにやれば政沿家の判断は要らない。
 もう一つ重要なことは、負担の軽減策として、昨年12月、安倍普三首相と仲井真氏が約束した環境新協定の締結や、(沖縄県が要望した)普天間基地の5年以内の運用停止を進めることだ。
 
 ─5年以内の運用停止は可能か。
 相当頑張らないと難しいが、運用を停止すると言っているわけで、どこかに部隊を仮置きすることができればいい。できないと決めてかかる必要はない。
 
けんかできる知事選ベ  太田昌秀元沖縄県知事
 ・記事から
 
 ─今回の沖縄知事選の意義は。
 
 沖縄の将来を考えるとき、基地問題は避けて通れない非常に重要な問題だ。日本政府も米政府も、沖縄の基地を恒久化しようという発想が強い。基地問題の解決には日米両政府とけんかができる、強い態度を取れる知事が誕生しないとどうしようもない。政府の言うことをそのまま聞くだけなら、沖縄の基地の恒久化は避けられない。
 今、憲法を変えようという動きがある。憲法を変えられたら、一番悪い影響を受けるのは基地のある沖縄だ。沖縄は(1972年の)復帰まで憲法が適用されなかった。大日本帝国憲法ができたときも、今の憲法ができたときも、沖縄の代表は国会に出ていない。沖縄ほど憲法と縁のないところもないが、沖縄ほど憲法を大事にするところはない。憲法を大事にする知事が当選しないと、ひどいことになる。
 
 一地方自治体の長を選ぶというより、日米安保条約の問題が絡んでくる。この間、在日米大使館の幹部に「(移設を)強行したら沖縄で血を見る騒ぎが起こりかねない。皆さんが一番大事にしている日米安保体制が崩れますよ」と伝えた。
 
 辺野古の主婦たちがやって来て、「(人口密集地の)普天間で何かあったらたくさんの人が犠牲になるが、人口の少ない辺野古に移せば犠牲者の数が減るという形になっている。人間の生命が平等だったら、犠牲者数の多い少ないという話ではない」と私に言った。正論だ。だから私は辺野古には造らせないと言っている。
 
 ※ 上のインタビューは編集部が入力。
 

News:知事選

知事選まで、あと一週間です。8日、菅官房長官が那覇入りし仲井真知事にてこ入れしました。手土産はまずUSJです。11・8付朝日がこう報じています。
 
 〈沖縄基地負担軽減担当を兼務する菅義偉官房長官は8日、那覇市内で講演し、沖縄県による映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」の誘致活動を、政府として支援する考えを表明した。
 菅氏は、「政府としても沖縄振興策のまさに要として、沖縄県が今、一生懸命やっている誘致活動を応援したい」と言明。大阪市にある「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の運営会社の責任者とすでに接触したことも明かした。政府が那覇空港の第2滑走路建設を進めていることを踏まえ、「沖縄に国内外から観光客1千万人を呼ぶ態勢をつくる。国も全力で支援をさせていただく」と述べた。〉
 
 もう一つの手土産は口約束です。11・9付毎日はこう伝えています。
 
 〈菅義偉官房長官は8日、沖縄県知事選の応援のため那覇市を訪問し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の5年以内の運用停止について「危険除去、固定化を避けるため必ずやらせていただく」と改めて表明した。地元経済界との会合で語った。〉
 
 16日の知事選投開票前までに対米交渉が進捗する見通しは皆無です。地元経済界の面々はこのリップサービスをどんな顔をして聞いたのでしょうか。
 
 
ところでこの「5年以内…」ですが、11・9付八重山毎日掲載のインタビュー記事で森本敏元防衛相がこうのべています。
 
 ─5年以内の運用停止は可能か。
 相当頑張らないと難しいが、運用を停止すると言っているわけで、どこかに部隊を仮置きすることができればいい。できないと決めてかかる必要はない。
 
 仲井真知事は自分個人の安倍首相への要望である「5年以内の運用停止」について「運用停止」の中身を明確に示していません。森本が言う「どこかに仮置き」は防衛省の発想で、実際、武田防衛副大臣(当時)が古川佐賀県知事にオスプレイの佐賀空港への「暫定移駐」を持ちかけましたが、佐賀県民の猛烈な反発を喰らい、同案はたちまち棚上げされました。
 しかし「運用停止」が定義されない以上、解釈はどうにでもなります。政府や県が勝手に「これが運用停止」と言えばそうなってしまうことはあり得ます。とはいえ、森本の「できないと決めてかかる必要はない」という口ぶりはいかにも強がりというべきでしょう。
 
 
〔参考記事〕
 
 
沖縄知事選 翁長氏優位 仲井真氏追う 11・9 沖縄タイムス
 ・記事から
 
 沖縄タイムスは7、8の両日、朝日新聞社、琉球朝日放送(QAB)と合同で、16日投開票の知事選に関する情勢調査を実施し、告示後の中盤情勢を探った。前那覇市長の翁長雄志氏(64)が優位に立ち、現職の仲井真弘多氏(75)が追っている。元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)は伸び悩んでおり、前民主党県連代表の喜納昌吉氏(66)も支持の広がりが限定的だ。ただし、有権者の3割近くが投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢が変わる可能性もある。
 
 
 
知事選情勢調査 翁長氏優位 仲井眞氏追う 11・9 QAB ・動画あり
 ・記事
 
今月16日の県知事選挙についてQABと朝日新聞、沖縄タイムスが情勢調査を行った結果、翁長さんが優位に立ち、仲井眞さんが追う展開で、下地さんと喜納さんは厳しい情勢となっています。
 
 
 
最後の週末、東へ西へ 4候補フル回転 11・9 沖縄タイムス
 
 
 
沖縄知事選、翁長氏が先行…追う現職・仲井真氏 11・9 読売
 ・記事から
 
 読売新聞社は16日投開票の沖縄県知事選について、世論調査(6~8日)と取材を基に情勢を分析した。
  
 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の同県名護市辺野古移設に反対する前那覇市長・翁長雄志氏が先行し、移設容認の現職・仲井真弘多氏が追う展開となっている。ただ、有権者の2割弱が態度を明らかにしていない。
 
 
 
県知事選投開票まであと1週間 4候補、無党派に照準 11・9 琉球新報
 
 
 
沖縄知事選、翁長氏が優位 朝日新聞社など情勢調査 11・9 朝日
 
 
 
前那覇市長の翁長氏がリード 沖縄県知事選情勢 11・8 時事
 
 
 
沖縄知事選、4候補が支持訴え=菅官房長官、異例の現地入り 11・8 時事
 ・記事から
 
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設の是非が最大の争点となった同県知事選(16日投開票)は中盤の週末を迎え、4候補は県内各地で集会や街頭演説などを行い、支持を訴えた。
 集会には菅義偉官房長官が加わり、「安倍政権は基地負担軽減を一つ一つ必ず実現する」と表明。官房長官が地方選挙の応援に入るのは異例で、仲井真氏にてこ入れする政権の姿勢を鮮明にした。
 一方、辺野古移設反対を主張する翁長雄志前那覇市長は、米軍嘉手納基地を抱える沖縄市などで街頭演説を重ねた。仲井真氏が前回知事選で「県外移設」を公約していた経緯を念頭に「知事はぶれても、ウチナンチュ(沖縄人)はぶれていないことを圧倒的な民意で示そう」と呼び掛けた。
 
 
 
菅官房長官:沖縄訪問 11・9 毎日
 
 
 
◆“決戦”まで1週間 菅官房長官が沖縄入り 知事選候補らに陣中見舞い
 11・8 産経
 
 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は8日午前、民間機で沖縄県の那覇市に入った。16日に投開票される県知事選の立候補者と那覇市長選の立候補予定者の事務所などを回る。菅氏は9月の内閣改造で沖縄基地負担軽減担当相を兼務しており、同月にも沖縄県を訪問した。
 
 
 
沖縄にUSJ誘致 菅官房長官「政府として支援」 11・8 朝日
 
 
 
菅氏が沖縄入り 企業票確保へ前面 USJ誘致も支援方針 11・8 産経
 ・記事から
 
 
 
沖縄知事選公約くらべ読み:「TPP」 11・9 沖縄タイムス